【ゴスロリな雛人形?】職人が挑んだゴスロリ×伝統文化のコラボレーションが凄過ぎる

【ゴスロリな雛人形?】職人が挑んだゴスロリ×伝統文化のコラボレーションが凄過ぎる


日本から世界に広まったファッション文化、ゴスロリ。「ゴシック×ロリータ」を意味するこのスタイルは、18世紀ヨーロッパで生まれたロココ調の服飾デザインを、黒やグレーなどのダークな色合いをふんだんに用いながら現代に甦らせています。

アニメや漫画を好む若い世代を中心に絶大な人気を獲得しているゴスロリ文化ですが、現在では伝統文化とのコラボレーションに注目が集まっています。日本古来の職人の技と、若者が生んだロココ調のゴスロリの融合は、次々と新しい伝統文化の形を生み出し、次世代へと継承されていくのでしょう。今回はその一部をご紹介します。

 

ゴスロリと伝統工芸のコラボレーション集

ゴスロリ×包丁

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出典:TAKUMI ARMORY

伝統工芸品である播州三木打刃物と、ゴシックロリータとの融合です。このロリータ包丁は、日本屈指の金物の町、兵庫県三木市を盛り上げるため、「田中一之刃物製作所」の四代目・鍛冶職人の田中誠貴さんがコスプレなどに使用する武器ブランド「匠工芸・タクミアーマリー」と共同で作り上げました。

この斬新なアイデアが持ち込まれた時、田中さんは少しでも町の宣伝になればと思って作ったそうです。Twitterでロリータ包丁について書かれたツイートは数万のリツイートとなり、多数のネットメディアに取り上げられるという形で大成功。ツイートの一例がこちらです。

田中さんも、もともとロリータ包丁を売って儲けようという意図はそれほどなく、町に注目を集めるために作ったとか。実際に、拡散されたTwitterには「播州三木打刃物」の名前がしっかりと入っており、絶大な宣伝高価を生み出しました。

 

ゴスロリ×ひな人形

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出典:株式会社後藤人形 商品紹介ページ

ゴスロリファッションに身を包む女子たちが夢見る理想は、フランス人形になること。では、日本の伝統的な「ひな祭り」とゴスロリ文化がコラボしたらどうなるでしょうか?株式会社後藤人形は、そんな奇想天外な組み合わせをゴシックロリータ調のひな人形で実現しました。

ゴスロリに欠かせない髪飾りは、手染めの花で作られているほか、十二単の衣装は、京都の黒い帯地を使用しています。シルクの正絹、ふんわりとした杉綾織を袖の主衣装に、重ねた衣装にもシルバーと黒の山繭を使っています。

黒とシルバーはゴスロリで重要な色であり、ダークな雰囲気を醸しだすのに最も多用されるカラーです。そのシルバーは絹の光沢を使用して、メタルな雰囲気を出しながらも、京式の着せ付けで伝統文化を感じさせられるようになっています。また、シルクフラワーの小物類は、女の子の成長とともにネックレスやイヤリングとして使ってもらえるように配慮してあります。

人形工芸士の後藤由香子さんがこのような自由な発想によるひな人形を作り出したきっかけは、自身の店舗にやってきた若い母親の浮かない表情でした。「現代の人がときめくものが、いつしか伝統の中に組み込まれていく」……伝統と現代のサブカルチャーをバランス良く融合させたこのひな人形は既に完売するほど多くの人々の心を掴んだのです。

 

ゴスロリ×加賀織物


出典:加賀ロリ

ロリータファッションと加賀の伝統工芸、加賀織物を組み合わせて生まれた”加賀ロリ”は、ロリータファッションの集客力を活かし、加賀をロリータの聖地にしようというヴィジョンのもと開始されたプロジェクトです。その一歩としてファッションコンテストが開催されました。

このファッションコンテストを通じて、一般公募されたファッションデザインの中で優秀作品は実際にプロの作家によって商品化し、販売されるというものです。審査員として、ゴスロリ雑誌のモデル、ゴスロリ系アパレル社長、一般ユーザーによるWeb投票などが行われ、非常に力が入ったプロジェクトでした。

その結果、数多くの応募が集まり、石川テレビで番組も作られたほど。激戦の中選ばれたグランプリを受賞した作品は、気品溢れるバラや漆器を連想させるような色を込めたローズファッション、「加賀×ROSE×GIRL」でした。

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出典:加賀ロリ デザインコンテスト結果発表

日本中から新しいファッションの提案が行われた、この加賀ロリプロジェクト。このような本気のプロジェクトを通じて、「加賀=ロリータの聖地」というイメージに着々と近づいているに違いありません。

 

ロリータ×川俣シルク

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出典:ロリータウェディング

1960年代まで、絹織物は日本の代表的な輸出産業でした。しかし、安価な海外製品や科学繊維の登場により、時代の流れに押し流された絹織物は、徐々に生産数が落ち込んでいくこととなりました。

世界最高水準のクオリティを持つ絹産地、福島県川俣町ではそんな状況を打破すべく、新しい絹織物の開発を目指して試行錯誤を続けました。そして約4年もの歳月をかけて、世界一薄い絹織物である「フェアリー・フェザー(妖精の羽)」の開発に成功。このフェアリー・フェザーは2012年にものづくり日本大賞で最優秀賞の内閣総理大臣賞を受賞しています。海外の安価な絹製品が大量に出回るなか、川俣産のシルクの優れたクオリティーを証明したのです。

その世界最高峰の川俣シルクとロリータファッションを融合させたものが、ロリータウェディングドレスです。縦糸と横糸の色を変えて織り上げ、玉虫色に輝く川俣シルクと、ロリータデザインの融合によって作られた華やかなウェディングドレスは、花嫁にとって最高の舞台である結婚式を素敵に演出すること間違いありません。

 

伝統工芸とゴスロリの融合で生まれる新しい文化の形

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いかがでしたでしょうか。伝統工芸とゴスロリ、ロリータの融合は、古くから伝わる職人の技と、若者に支持される文化の融合で、新しい可能性を生み出そうとしています。伝統工芸もこうして、形を変えて多くの人に知られる機会が増えていくのではないでしょうか。

素材や製法に徹底的にこだわった伝統工芸品と、西洋のロココ調を取り入れたゴスロリ文化のコラボレーション。世界で日本の文化がクールジャパンと呼ばれて人気を獲得している今の時代、これらも新しい日本の形として受け継がれていくのです。

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