精密すぎるブロック。パソコンの製造技術が子どもに優しいおもちゃに変身!

精密すぎるブロック。パソコンの製造技術が子どもに優しいおもちゃに変身!


安定した高い技術でファックスやノートPCなどの精密機械の生産や加工をしてきた株式会社ニューテックシンセイという会社が山形県にあります。

2011年、株式会社ニューテックシンセイはそれまでつくっていたものとは全く異なる新しいものづくりを始めました。なんとそれは「MOKULOCK(もくロック)」という、木でできたブロックのおもちゃです。

それまで株式会社ニューテックシンセイが培ってきた緻密なものづくりの技術がブロックの細部に活用され、山形の木材を使ったあたたかい風合いが、日本だけではなくヨーロッパやアメリカなど世界20カ国に愛されているもくロック。一体どういうプロダクトか、その製作に至るまでの経緯とともにご紹介します。

 

スモールスタートで始まった株式会社ニューテックシンセイ

株式会社 ニューテックシンセイの前身である工場は、当初たったの 100万円と言う少額の資本金で立ち上げられました。

そのスタートは、県土の総面積の75%が豊かな森林という、自然に恵まれた環境にある山形県のカラーテレビのプリント基板の組立生産工場でした。 そこからこつこつと地道で実直、かつ丁寧な仕事ぶりからやがて徐々に資本金や工場数を増やし、今の株式会社ニューテックシンセイとなりました。そして環境マネジメントへの真摯な取組みを続け、2005年にはISO 14001の認証も取得することになるのです。

 

精密機械から”精密おもちゃ”へ

 

電子機器の加工生産で優れた評価を勝ち得て、NECなどの大手企業と取引をするまでになった株式会社 ニューテックシンセイ。なぜそれまでのテクノロジー業から一変してもくロックをつくろうとしたのでしょうか。

そこにあったのは、自然と触れあう機会が少ない次世代の子どもたちへの強い想いでした。様々な木材の持つ香りや、手触り、音などで自然と触れあうことで「子ども達の心を育みたい」という願いから、新しいチャレンジが始まったのです。

地元山形の木材だけを使用して製作されたもくロックには、大人全てが共通して持つ次世代の子ども達への責任や根源的な想いが込められているのです。山形の豊かな桜や楓など5種類の異なる木材と、それを1/100mm単位で加工する株式会社ニューテックシンセイの技術力、そして子ども達への想いの融合、それがもくロックなのです。

 

ブロックに込めた子供たちへの想い

株式会社ニューテックシンセイは、一枚の葉が地球の生態系の輪で生まれた共生する命であるように、会社自体を生命体に見立てて、企業理念に「命に良いものづくり」を掲げています。

「命は、途切れることなく巡る」。 私たちの住む、この地球自体が進化し続けていく一つの生命体ともいえるように、株式会社ニューテックシンセイは誠実なものづくりで強くその鼓動を打ち、未来の子ども達への想いをもとに代謝を繰り返し、血流を循環させて、力強く地元山形にその根を張ってきました。

その結果、3000社の出展社数にも及んだ、世界中から注目が集まる欧州最大のデザイン見本市「メゾン・エ・オブジェ」にて、「グリーン・アイテナリー賞」を受賞。この賞を受賞したのはたった8社で、株式会社ニューテックシンセイが世界に認められた瞬間でした。

 

それは命を循環させるブロック

 

もくロックをいつか使い終えるときが来たら、会社へ送って欲しいと株式会社ニューテックシンセイはメッセージを記しています。それは、役割を終えたもくロックを山形の土に返し、またそれを糧に新しい木や花が育っていくところまでを見据えての覚悟から発する言葉です。

最先端のテクノロジー技術と、次世代への熱い想いを持った株式会社ニューテックシンセイ。受賞後も「メゾン・エ・オブジェ」への出品は続いており、2016年で3回目となるそうです。

今後、その研ぎ澄まされた技術力や発想力をどのように使っていくのでしょうか。その活動から、目が離せません。

■出典
MOKULOCK(もくロック):http://mokulock.com/

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