1年はいてから出荷するデニム。尾道デニムが作り出す究極の手作りヴィンテージがスゴい!

1年はいてから出荷するデニム。尾道デニムが作り出す究極の手作りヴィンテージがスゴい!


デニムは昔、アメリカの職人の作業着だった、という話を耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。耐久性があり、汚れに強いデニム素材は体を動かしやすく作業をするには最適です。ただ、恐らくこれからご紹介するデニムづくりの方法は、初めて耳にする方がほとんどでしょう。

広島県の尾道でつくられている「尾道デニム」は、様々な職業の人が一年間履きこんでヴィンテージの風合いに仕上げていく……という前代未聞の制作過程で成り立っています。それは単なる一本のジーンズではなく、作業者と購入者の心をつなぐ強い糸となるのです。


「1年はいてから出荷するデニム」尾道デニムとは


尾道デニムは、20年以上理想のジーンズを追求しているデザイナー林芳亨さんの強い想いから始まりました。林さんは、リメイクジーンズのこだわりブランドである「Denime(ドゥニーム)」の創始者でもあり、日本のデニム界を牽引し続けるデニム界の重鎮でもあります。

林さんを筆頭に尾道デニム制作者の、良いヴィンテージデニムを作ろうとする「こだわり」と「ひたむきさ」、そして「日々体を動かして仕事をする、尾道の人々の生きた生活」、これらが融合して、尾道デニムという化学反応が起き、類を見ないプロジェクトが始まりました。

週に1回、履き手からデニムを回収して洗いに出すという作業を1年間続けて仕上げる尾道デニム。この一見気の遠くなるような作業でさえも履き手との挨拶や会話を生み、コミュニケーションを媒介するものとなっているので決して辛い取り決めにはなっていないそうです。

ただただ、理想を追い求め、かっこ良いデニムを作りたい、良いものを作りたい、そんな最強かつシンプルな想いをもとに活動されています。
そうやって週に一度回収されたデニムは、細かく状態チェックされた後に専門の職人達が洗いをかけていきます。また、途中で履き手が入れ替わったりしないよう、ロットナンバーを振られて厳重に管理されています。

購入者と履き手のつながり


尾道デニムのショップに訪問されたご夫婦の、素敵なエピソードがあります。

あれこれ試着されて迷った後に奥様が決められたのは、尾道市立大学の准教授が履いていたものでした。購入後、そのご夫婦から「あなたのジーンズに決めました」と、准教授あてに心のこもったお手紙が届いたとのことです。

世界にたったひとつ、自分だけのデニムを手に入れる喜び。そしてそれを作ってくれた履き手への感謝。通常のユーズドデニムとは違う、顔やストーリーのあるデニムは履き手と購入者の素敵な交流を生みます。こんな大変は、他ではできないでしょう。

デニムで繋がる取り組みが続々と


これまでの尾道デニムの活動も、どれも画期的かつ他の追随を許さない独特なものばかりです。

例えば、尾道デニムキャラバンでは、全国津々浦々をまわって展示販売を実施しています。また、「旅するデニム」と銘打たれた活動では国内外を問わず、履き手を変えて一本のデニムがリレーのように旅をしていきます。

彼らのつくり出すユーズドジーンズのひとつひとつには、制作者と履き手のリアルな物語がこめられています。何かを心から愛して追求するその姿勢は、デニム愛好家だけではなく、ひとつの人の理想の生き方として多くの人の胸を打つことでしょう。

ジーンズを通じて人や地域をも繋ぐ


「本物」を目指して、地域の人々と一丸となってつくり出していく尾道デニム。それは単なるユーズドデニム作りではなく、自分達が住む地域への愛や振興の意味も込められています。

お寺の住職。子供達の面倒を見る保育士。作物を作る農家の人々や、カフェの店員。尾道に根付く様々な職業の人達が履き混むデニムは、履く人の作業内容やライフスタイルの違いで擦れたり色落ちする場所も変わり、たった一つのデニムへと生まれ変わります。

ひとつひとつに、履き手の息づかいが、生きた証が感じられる尾道デニム。一生モノのジーンズを通じて履き手と購入者の縁(えにし)は繋がります。尾道発のこんな素敵な活動から、目を離すことができません。

■出典
尾道デニム公式サイト(http://www.onomichidenim.com/

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