「履いて、自分を大切に」国内生産・手作業にこだわる、男性下着ブランドTOOTが抱く思い

「履いて、自分を大切に」国内生産・手作業にこだわる、男性下着ブランドTOOTが抱く思い


男性の方々へ。
皆さんは、こだわりのパンツを持っていますか?
持っていない方も多いのではないでしょうか。普段外から見えるわけでもないものに、こだわるなんて、と思う方もいるかもしれません。

でも、考えてみてください。

パンツは、男性の一番大事な部分を守るもの。もっとこだわってみてもいいのではないですか?

いま、パンツにこだわる男性たちから圧倒的に支持されるブランドがあります。
スタンダードなものから、カラフルなものまで、そして時に超エッジーなデザインのパンツをリリースするTOOT(トゥート)がそれです。

同ブランドのこだわりはデザインだけではありません。すべての生産を国内で、しかもハンドメイドで行い、抜群の履き心地を追求しています。

TOOTを指揮する代表取締役・枡野恵也さんに、製品づくりに対するこだわり、そして、パンツにこだわる魅力について伺いました。

「毎回、ミリ単位の修正も」国内の工場で、手作業で生み出すTOOTのこだわり

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―ものすごい量ですね…!全部で何種類あるのですか。

枡野:70種類あります。私たちは毎週新しいラインナップを出し続けているので、商品数がとても多いんです。

―70種類も!それほど短期スパンで新商品を出し続けていたら、生産が大変なのではないですか。

枡野:大変ですよ(笑)。うちは、製品の生産をすべて宮崎にある自社工場で行っています。生産は縫製から仕上げまで、すべてハンドメイド。なので、年2回発表している新作コレクションは作り切り、売り切りでやっているんです。人気モデルだと、1週間で売り切れてしまうこともあります。

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―あっという間に売り切れてしまうんですね…!TOOTのアンダーウェアというと、“履き心地が抜群にいい”というイメージがあります。国内の工場のみで、それもすべて手作業でつくっているのは、やはり高品質のプロダクトを生み出すためのこだわりなのでしょうか。

枡野:そうですね。私たちが新商品を出すときには、1商品ごとにミリ単位で修正をしているんです。修正を加えるにあたって、工場と話をすることになるのですが、毎週密なコミュニケーションをとり続けるには、やはり日本人同士の方が、分かり合える部分が多くてやりやすいと思うんですよね。

―そんな細かい修正を、1商品ごとにやっているんですか…!

枡野:今の工場代表が、TOOTの創業者と偶然縁があって知り合うことになったんです。工場代表の、ものづくりに妥協しない姿勢は本当に素晴らしい。その血が、工場で働くスタッフに受け継がれているので、クオリティを維持し続けられる。

―運命的な出会いをされたんですね。

枡野:本当に幸運なことです。工場を私はとても信頼しています。クオリティコントロールにおいて、社長の私が頑張ることはなにもありません。むしろ、作り込み過ぎないようにバランスをとるのが私の役目になっているくらいです(笑)。

今、私たちがつくっているものは、「うちの工場じゃないと作れない」と、自信を持って言うことができますね。

履き心地の良さを実現する、素材への飽くなき探求とつくり手の熟練の技

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―TOOTのアンダーウェアの履き心地を良くするために、どんな工夫をされていますか。

枡野:私たちがこだわっているのは、“素材”と“縫製”です。“フロントカップ”は、「包み込むような、少し持ち上がるような」をコンセプトに、伸び縮みしやすい生地を使用するようにしています。例えばコットン生地は、コットン100%ではなく、ポリウレタンを5〜8%くらいを混ぜた、オリジナルの素材を使用しています。

理由は、この“伸び感”を実現するためです。

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―とてもよく伸びますね!

枡野:この伸びがあるため、多くの人が快適に履くことができています。ゴムもオリジナルのものを使っているんですよ。毎週出す新作コレクションで実験を重ね、「こっちの素材があればいい」という発見があれば、コレクションとは別にある、定番商品の素材もリニューアルします。

トライ&エラーを積み重ねて、より良いものをつくる努力をずっと続けています。1シーズン中に出す新商品のうち、半数は新しい素材を使っているような状態です。

―素材に対する飽くなき探求があるからこそ、現在のTOOTブランドの履き心地の良さが実現できているのですね。縫製には、どのような工夫をしているのでしょうか。

枡野:縫製は、工場の人たちの技術力によって、身体にタイトにフィットしながらも、締め付けがない加減を実現させています。伸縮性の高い生地の研究と、縫製スタッフの職人芸によって、“驚くほどの履きやすさ”を生み出しているんです。

―品質が良いアンダーウェアを履いたことがあまりないのですが、お話を伺って、一度履いてみたくなりました!

枡野:男性はアンダーウェアにこだわらない人が多いですが、もっとこだわってもいいんじゃないかと思うんです。だって、男性にとって一番大事な部分を守るものですよ。自分に合ったアンダーウェアを選ぶことは、自分を大切にすることに他なりません。男性がアンダーウェアにこだわる文化を醸成していくことは、これからの私たちの課題になります。

私たちがつくる製品の良さは、履けば分かります(笑)!ぜひ、一度試してみてほしいですね。

「履く人が、自分をもっと大切にできるように」TOOTが“手づくり”にこだわる理由

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―これから事業規模が大きくなり、需要が高まってくると、生産量を増やしていくことが必要になると思います。そうした際に、機械による生産をすることは、考えていますか。

枡野:現段階では考えていません。私たちがつくる製品は、今の機械ではつくれないんです。例えば、季節によって、工場内の湿度が変わってくると、生地が丸まったりする問題が起こります。なので、そうした環境の変化に対応するために、工場の縫製スタッフは、縫い方やスピードを調整しながら製品を仕上げているんです。

1つのものをつくるときも、つくる箇所によって、スピードが変えたり、「カーブのところはここに気をつけよう」と、微妙な変化を加えたり。この絶妙な縫い加減は、熟練者の技と経験によってのみ成し得るものです。これを機械生産に頼ろうとすると、どうしても妥協せざるを得ない箇所が出てくると思うんです。

―機械では出来ない程に、質が高いということですね。

枡野:たくさんの製品を作ることはもちろん大切ですが、質を落としては絶対にいけない。普通の工場では、縫製は「何枚縫うか」というスピードに意識が行くと思いますが、私たちの工場では、高いクオリティの製品をつくることが、暗黙のうちに社訓のようになっています。この姿勢は崩したくありません。

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枡野:精神的な話になりますが、1枚1枚のパンツを手でつくることによって、つくり手の愛情がこもると思うんです。その愛情は、最終的にはお客さんに伝わるんじゃないかな。伝わるからこそ、長らく愛用していただけると思うんです。私たちは、すぐに消費されてしまう製品はつくりたくありません。

―男性の一番大切な部分を守るものだからこそ、品質には妥協せず、良いものをつくり続けたいということですね。

枡野:そうです。私たちがつくるアンダーウェアを履くことで、自分をもっと大切にしてほしい。長い間その人に寄り添い、大事に使っていただけるような、そんな製品づくりをこれからも続けていきたいと思います。

【編集後記】「アンダーウェアを通して、自分を大切に。」製品に込められたユーザーへの思いが、今のTOOTを形作った

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ひとつひとつの製品を国内で、そして手作りで行うTOOTのこだわりの裏には、「もっと自分のことを大切にしてほしい」という、男性に対する会社の思いが隠されていたのです。

生地にこだわり、縫製にこだわったTOOTの製品。アンダーウェアなんて、何を履いても同じだと思う方は、TOOTの製品を履いてみてください。違いがすぐに分かるはずです。

枡野さんが語る「自分を大切にする」という本当の意味を、体感してみてはいかがでしょうか。

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株式会社TOOT
代表取締役・枡野恵也

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