“真鍮建築金物ブランド「MATUREWARE by FUTAGAMI」商品展示説明会 ” 東京ものづくり巡り

“真鍮建築金物ブランド「MATUREWARE by FUTAGAMI」商品展示説明会 ” 東京ものづくり巡り


東京のさまざまな場所で開かれる建築やデザインに関するイベント。ライターをしているEさんが運営しているブログ「a+e」に掲出したもののから、ものづくりと関係の深いイベントレポートをピックアップしてご紹介します。

“真鍮建築金物ブランド「MATUREWARE by FUTAGAMI」商品展示説明会”

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無垢の真鍮の建築金物ブランドMATUREWARE by FUTAGAMI(以下、MATUREWARE)の展示説明会を見学。

MATUREWAREは、1897年(明治30年)創業の富山県高岡市の真鍮鋳物メーカー(株)二上が2009年に立ち上げた、真鍮の生活用品ブランド FUTAGAMIから派生した新ブランド。 ディレクターはFUTAGAMI出身で鋳物の性質についてよく知るデザイナー山崎義樹氏(BLOCK DESIGN)、監修はOji & Designの大治将典氏が務める。

FUTAGAMIが製造・販売するプロダクトは、輪灯(りんとう)と呼ばれる仏具専用の真鍮灯火具の製造分野で培ってきた鋳造技術を活かしたもの。栓抜き、ステーショナリー、箸置きやカトラリー、ランプシェードなど、現代空間にマッチした製品を提供してきた。
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真鍮の素地=鋳肌(いはだ)の美しさを生かし、使ってもらえる領域を拡げようと、建築金物(hardware)に特化して展開するのがMATUREWAREである。ブランド名は”熟成した”を意味するmature”に”ware”を掛け合わせた造語で、使い込んでいくと経年変化で味が出てくる真鍮製品が、使い手に長く愛され、”熟成する金物”であれという願いが込められている
(鋳肌の概要は、会場で撮影した上の画から判読できるが、本文は後述)。

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会場は東神田1丁目にある[組む 東京]の2階。今春のオープン当初から、FUTAGAMI および MATUREWARE の商品群を1階の店舗で取り扱っているが、2階はこのようなイベントや企画展などに使われている。(参考:「a+e」/オープニングの様子)。

5日の建築関係者向け説明会には、(株)二上の代表取締役二上利博氏と、デザイナーの山崎氏も会場に詰め、直に説明を聞くことができた。

展開中の建築金物は、ネームプレート、レバーハンドル、スイッチパネル、棚受けの4アイテム。

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上の画、左側:鋳肌仕上げのネームプレート(台座は3種類、書体は明朝とゴシックから、文字加工は浮き文字と彫り文字から選べる)。右側:棚受け3種(一番上の穴あきタイプは別売りの真鍮パイプを通した状態、棚板は販売価格に含まれない)。サイズやオプションなどの詳細はMATUREWARE 公式サイト参照を。

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各種スイッチパネルとレバーハンドル。スイッチはトグルもネジも真鍮鋳物。ネジ頭はプラスではなくマイナスにこだわった。これら真鍮鋳物のプロダクトはどれも”同じ色”に見えたが、聞けば、最適な鋳造方法によって8種類ほどの色味の幅が実は存在するとのこと。全く判らないようにつくるのが、驚きべきニッポンの製造技術である。

会場には、真鍮鋳物の製造過程を説明する資料として、貴重な砂型の現物も持ち込まれた。2つで25kgもある。
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18/1000という金属の収縮率を計算して造られた原型を、湯道(ゆみち)や注ぎ穴との距離を考えたうえで、型枠の中にレイアウトし、珪砂に粘土分であるベントナイトと水を加えて
混練した鋳造用の砂を、職人が勘所だけで手作業で詰め込んでいく。完成した砂型の空洞に約1100℃の真鍮が流し込まれ、その際に砂型の表面が高温で焼け、生じる砂目が鋳肌となる。FUTAGAMIではこれを敢えて研磨せずに、自然な美しさとして生かしている。

ネームプレートでは、真鍮鋳肌のほか、表面に酸化処理を施した「黒染め」もあり。会場[組む 東京]の1階エントランスにも展示会用に表示されていた。
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今のところはネームプレート、レバーハンドル、スイッチパネル、棚受けの計4つのアイテムだが、玄関から入って家の中に一歩ずつ進んでいくのと同じイメージで、さらなるアイテムを今後追加予定とのこと。

MATUREWARE by FUTAGAMI
www.matureware.jp/

組む 東京
www.kumu-tokyo.jp/

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