こんなものまで?シリコンが広げるものづくりの可能性

こんなものまで?シリコンが広げるものづくりの可能性


柔軟で変形させやすい、丈夫で長持ちする、保湿性が高い、染色が容易……など様々な特徴を持つシリコン。近年、これらの特性を活かしたシリコン製品が、様々な進化を遂げています。

次々と生み出されている新たなシリコン製品には、どのような可能性が秘められているのでしょうか。また、その裏側には、どのようなシリコンの素材としての長所があるのでしょうか。今回は、新しいシリコン製品が誕生した背景に注目しながら、どのようなシリコン製品が登場しているのかをご紹介します。

 

こんなものまで?シリコンで作られたプロダクト集

 

シリコン製ルアー shiriten VIBE 33

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出典:MADNESS JAPAN

これまでありそうでなかったシリコン製のルアー、shiriten VIBE 33。従来のルアーと異なる点として、ボディの内部に空気を入れる層がないことが挙げられます。ルアーの本体は中身までしっかり詰まっており、柔軟性と静音性を実現しています。

ハードルアーと違って横のねじりにも強い柔軟性、ゴムのシリコンでできているため、金属の部分と接触しても音がしない静音性は、シリコンであるからこそ実現できたのです。水の中に入れても音がしないので、魚を驚かせて逃がすことがありません。これぞまさに、釣り人にとって願ってもなかったルアーなのではないでしょうか。最新の技術が、趣味をより楽しめるものにしてくれる事例です。

 

シリコン製靴紐 HICKIES

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出典:HICKIES 公式ホームページ

こちらのシリコン製の靴紐、HICKIESはシューズの着脱を簡単にしてくれます。この製品が生まれたのは、1人の大学生のアイデアからでした。創設者のガストン氏は靴紐がほどける度に結び直さなければいけないことを煩わしく思っていました。そこで、シリコンの伸縮性を活かした靴紐を開発すれば、そんな煩わしさから解放されると考えたのです。

空洞部分を中央のパーツにくぐらせ、はめ込むだけで固定できるHICKIES。この靴紐は、軽くて安価な新素材、”エラストマー樹脂素材”を精密に加工する技術をもって製造されています。どんなサイズの靴であっても対応でき、豊富なカラーバリエーションから気分によって付け替えることが可能となっています。誰しもが感じていた靴紐の不便さを解決したHICKIESは、まさに画期的な商品だと言えます。

 

シリコン製テント HILLBERG TARRA

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出典:HILLEBERG 公式ホームページ

こちらのテント、TARRAに使用されている素材はKerlonという、ナイロンにシリコンを含有させているものです。そのため防水性が高く、雨や雪への備えも完璧。「最も厳しい状況下を想定してつくられた」、と謳われているだけあり、登山やスキーといった天候が厳しいシーンでも対応できるテントとなっています。

さらに、このTARRAの優れた特徴は防水性だけではありません。経年劣化がほとんど無いTARRAは、軽量で引裂き強度にも優れているのです。シリコンで生地がコートされていることにより、軽量で雨や雪に強く、更に丈夫という点で、まさに最強のテントなのです。

 

シリコン製グラス shupua


出典:shupua 公式ホームページ

一見、ありふれたガラスのグラスのように思えるこちらの製品、shupua。実はこのグラス、シリコン製だと聞いたらあなたは信じられるでしょうか。shupuaはシリコンを素材としているため落としても割れません。しかも、シリコンの加工は世界屈指の加工技術を持つポリマー会社が行っており、安心の日本製品です。このことからも、高い品質を持っていることが分かりますね。更に熱を伝えにくいという特徴から、熱い飲み物を入れても問題なく手で持つことができます。商品の重量はわずか117グラムという点も驚きです。

シリコンは色付けができるため、カラーバリエーションも豊富。機能面だけでなく、見た目でも優れたshupuaは今後人気商品となるのではないでしょうか。

 

広がるシリコン活用の可能性

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今日も世界のどこかで、これまでになかった珍しく、画期的なシリコン製品が続々と誕生しています。変形が容易な点をはじめとしたシリコンの特性を活かし、工夫を凝らして生み出される新しいシリコン製品。

シリコンには従来の製品の常識を覆す、大きな可能性を秘められているのです。

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