【下町ロケット】佃製作所ってどこが凄いの?解説してみた

【下町ロケット】佃製作所ってどこが凄いの?解説してみた


「ぃよっしゃ!」

ドラマ「下町ロケット」を見ていると、拳を握ってつい叫んでしまいませんか?アットホームな中小製造業である佃製作所社員達の、ひたむきな努力と快挙。小さな町工場が、日本を代表する大企業よりも先に生み出したバルブシステム。あの小さな部品をなぜ、帝国重工が何十億支払っても手に入れたいと画策するのか。

今回は、帝国重工が感服するほどの佃製作所の充実した設備。不眠不休で佃製作所社員がやってきたことが、実際どれだけ凄いことなのかをお伝えします。

感動をくれた佃製作所の社員達へ、改めて拍手喝采を贈ろうではありませんか!

乱反射のない「鏡面加工」をやってのける


一度はロケット打ち上げに挫折した佃社長を始めとした、製作所社員たちの夢と希望の結晶であるバルブシステム。あの財前部長も「バルブを制するものが、ロケットを制する」と言わしめることから分かるように、ロケットを飛ばすのに非常に重要な部分を担います。

佃製作所のバルブシステムは、職人が多くの工程を真心込めてひとつひとつ手作業で丁寧に仕上げており、表面の研磨には「鏡面加工」という技術がほどこされています。まさに鏡のようにぴかぴかに磨き上げられた表面。これは「鏡面加工」と呼ばれ、他の部品との摩擦を最小限に食い止めるのです。

鏡面加工にどれだけの緻密さが求められているかというと、ナノレベルです。ナノという単位は目で見て確認することはできません。顕微鏡をもってして、辛うじて確認ができる単位なのです。この鏡面加工は、主に医療機器や半導体機器など、仕上がりに非常に高い精度が求められるものに使われています。

クラス5のクリーンルームがある


手ぬぐいを首からかけて、汗と汚れを拭いながら作業をしている技術者たち。その姿と相反して佃製作所では開発のためにクラス5で保たれたクリーンルームが用意されています。視察に来た帝国重工の社員たちからも驚かれていますが、これは一般的な町工場レベルではなかなか無い設備です。

クリーンルームのクラス5とは、JIS規格で空気中の0.1ミクロンの微粒子が1㎥に100,000以下という定義になっています。数字ではピンとこない方も多いと思いますが、レベル5のクリーンルームでは、髪の毛一本どころか目に見える塵はありません。0.1ミクロンの微粒子というのは電子顕微鏡などで見て、ようやく確認できるようなものであり、他にも室温や湿度など様々な細かい条件をクリアして、やっとレベル5として認定を受けられるのです。普段は衣服の汚れを気にせず開発に駆けずり回っても、制作には細心の注意を持って臨む。「佃品質、佃プライド」の現れのひとつが、クリーンルームのレベル5なのです。

完璧な「バリ取り」

ドラマの中で語られる佃製作所の製品の素晴らしさの表現に「バリひとつ無い」という言葉があります。バリとは­­­­­­­­­­­­­­­­­­­­­­­­­­­­­­­­­­­­­­­­­­­­­­­­­­­­­、素材を加工する時に出てくる、でこぼこした出っ張り部分です。実際、様々なものづくりの現場において日本の技術者たちのレベルが非常に高く、世界でもトップクラスと言われていることはよく知られています。

昨今のバリ取りの事情としてはドラマと同様に航空宇宙産業のための新素材を扱うことも多く、従来のバリ取りの作業や工程では求められている水準になかなか追いつかないことも多い日進月歩の世界だといわれています。

佃製作所の社員たちの努力というのは、すなわち日本の技術者たちのたゆまぬ努力であり、佃製作所の社員たちの苦悩は日本の技術者たちが抱えている苦悩なのです。

「バリひとつ無い」という言葉一つに込められた、佃製作所の社員たちの苦心や鍛錬はフィクションではなく、まさに今の日本の技術者たちをリアルに体現しているものなのです。

充実した設備・人の手で「佃品質」は守られている


「正義は、我にあり!」

劇中で阿部寛さんが演じる佃社長の、決意とプライドに満ちたこの一言に涙した人は少なくないでしょう。1ミクロンでも前に進もうという佃製作所の社員たちの姿勢は、働く人全てが理想とする仕事、いや、人生そのものの理想と言えるのではないでしょうか。

大人になっても、夢を捨てない。ボロボロになっても、ただただ、良いものを創り上げることが楽しくて未来に向けて進んでいく。佃製作所の社員たちの生き方は「人生を諦めるな!」と人々を励まし鼓舞してくれます。そんな彼らから、目が離せません!

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