【この夏行きたい!】世界有数のデザイン都市・ベルリン観光で楽しみたい、デザイン、アート、建築スポットガイド

【この夏行きたい!】世界有数のデザイン都市・ベルリン観光で楽しみたい、デザイン、アート、建築スポットガイド


ドイツと言えばビールとソーセージ、ですがその首都、ベルリンの魅力はそれだけではありません。街を歩けば出会えるアート、磨き上げられたデザインスタッフ、そしてメッセージ溢れる建築群です。

こうしたアートファンを唸らせる様々な要素が、ギュッと凝縮した街。歩けば素敵なデザインに出会える街。それがベルリンなのです。今回はベルリンを訪れたなら、必ず立ち寄っておきたいランドマークを厳選してご紹介します!

ベルリン発のアートがここに集結!「ベルリーニッシェ・ギャラリー」

ベルリン・ギャラリー
最初に紹介するのは、2004年にオープンし、ベルリンで注目を集め続ける美術館のひとつである「ベルリーニッシェ・ギャラリー」です。地面にアルファベットが並んでいる印象的なこの場所には、写真や建築を中心に、1870年から今日に至るまでのベルリン発のアート作品が展示されています。ミュージアムショップには多数のアートブックが販売されており、最先端のデザインフィーリングを吸収するのにピッタリ!

1975年に設立された州立美術館が、2004年に、後に紹介するユダヤ博物館の付近に建設した同美術館。中に入ると圧倒的な奥行きをたたえたホールが出迎えます。その広さは何と4600平方メートル。この美術館の登場によって、様々な場所点在していた州立美術館の作品を集約できるようになったのです。詳しい場所はこちら

建物内部の構造も非常にユニーク。1階と2階をつなぐ階段は中央に設置されており、この構造から来場客は部屋の中に展示されている作品を様々な角度から見渡せるようになっています。

ユダヤ人2000年の歴史を身体で感じる「ベルリン・ユダヤ博物館」

ユダヤ人博物館
続いて紹介するのは、鋭い傷がつけられたような外観をしている 「ベルリン・ユダヤ博物館」。ポーランド出身のユダヤ系アメリカ人建築家である、ダニエル・リベスキンドによって設計されこの博物館は、ユダヤの人達の歴史、風俗、そして不遇の運命を刻んだ建物になっています。

ベルリン・ユダヤ②
博物館の内部は階段や通路などが複雑に張り巡らされています。順路通りに歩くと、果たして自分が一体何階にいるのか、建物のどこにいるのかを把握できなくなってくるのが特徴。これは、歴史に翻弄され、流浪を余儀なくされたユダヤの人々の心情を、来館者に共有してもらうためだと言われています。同博物館には、建築というハードウエアを活用し、来館者の心情へと訴えかける意匠が随所に仕掛けられています。

ベルリン・ユダヤ③
こちらは、「ホロコーストタワー」という部屋です。真っ暗で冷たいコンクリートに囲まれた部屋に差し込む、手の届かない一筋の光。ヒンヤリとした空間の外から、街の音が聞こえる。かすかな希望(光)にも手の届かない当時のユダヤ人たちの心情を訪れる者に伝える意図があるのです。詳しい場所はこちら

ただただ見事。ステンドグラスを再構築した「カイザーヴィルヘルム教会」

カイザー
続いて紹介するのは「カイザーヴィルヘルム教会」。この教会の魅力は上の写真を見ればもうお分かりでしょう。壁面を構成するのは、小さなステンドグラスで、光が差し込むと部屋中が青い光に満たされます。その様子は幻想的にして圧巻。絵画のような意匠こそがステンドグラス、という既成概念を打ち破るこの感覚に、訪れる人達は目と心を奪われます。詳しい場所はこちら

現代デザインに与えた影響は計り知れない!「バウハウス資料館」

Laury Smithさん(@laurysmith)が投稿した写真

縦長の塔のような建物が連なる一風変わった構造が目を引くのは、「バウハウス資料館」です。バウハウスとは、1919年にドイツ・ヴァイマルに設立された美術学校のことで、同校で構築された建築やデザインのエッセンスは、現代のアートやデザインに強い影響を与えました。

kimさん(@thekimchiu)が投稿した写真

館内はそれほど広くはありませんが、学校を保存するために造られた資料館だけあって、中には模型や教材、そして書籍など、さまざまな資料が豊富に展示されています。バウハウスが生み出した家具の歴史に残る傑作なども多数展示されているので、現代デザインに興味がある方は、必ず立ち寄っておくべきスポットでしょう。詳しい場所はこちら

壁が伝える東西冷戦の名残「イーストサイドギャラリー」

イーストサイド
スーツを来た中年男性2人がキスをしている、何ともインパクトの強いこの写真。続いて紹介するのは、冷戦時にドイツを東西に分断していたベルリンの壁が展示されている「イーストサイドギャラリー」です。ベルリンの壁の遺構をキャンパスに、100作品以上の壁画が描かれています。上にある二人の男性の絵は、イーストサイドギャラリーの中で最も著名な作品。旧ソ連のブレジネフ書記長と旧東ドイツのホーネッカー書記長の接吻を描いたもので、冷戦時のソ連と東ドイツの関係性を風刺した絵と言われています。

イーストサイド②

このように、歩けども歩けども続く、壁画。もちろん見学料などは不要なので、心ゆくまでアートを堪能しつつ、散歩を楽しめます。
1990年に東西ドイツが統一されるまで、この壁の向こう側に行くことはできませんでした。この壁がある限り、どれだけの月日が経ってもその事実が色あせることはありません。こうした歴史的遺産は私達に、”歴史から学び、それを教訓に生きていくべき”であると教えてくれます。詳しい場所はこちら

2年に1回の開催!ベルリン最大級のアートの祭典『Berlin Biennale』

2016年6月4日~9月18日の約3ヶ月間、ベルリンでは最大のアートイベント 『Berlin Biennale』が開催中です。ビエンナーレ(イタリア語で2年に1度の意)という言葉にあるように、2年に1度開催されるこのイベントは世界中から注目されており、近年開催のものは総来場者数が10万人超!アートイベントが多いベルリンでも最大規模の催しです。

展示物はメッセージ性の強いものが多く、政治思想を反映させた作品など、大きな反響を集めるものもあります。今回を逃すと、次の開催は2018年。アート好きは休みを取ってでも行く価値ありです。

デザインマインドが宿る街を歩く

ベルリンはアートの街と呼ばれるだけのことはあり、街を歩くだけで心動かす作品に出会えるのです。そしてそれぞれの作品が、街に溶け込み、悲喜含めベルリンという都市の歴史を風化させず見るものに伝えます。

デザインやアートが持つ力を肌で感じる事ができる街、ベルリンにぜひ足を向けてみて下さい。

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